京都大学は2024年3月21日、理学部と工学部の入学試験に「女性募集枠」を設定することを発表した。2026年度入試より適用する。
面接などによって判定する「特色入試」の枠を使用し、女子学生の比率を高めるとしている。募集枠は、理学部が15人、工学部が24人となっている。
しかしながらこういう措置をとると、ジェンダー平等に反するという気がしてならない。女子受験生にとっては逆に「下駄を履かされた」ような形になって出願自体が遠のくのではないか、男子受験生にとってもその分枠が狭まって不平等感が出るのではないかという印象を受ける。
学部や専攻分野の男女比率をいうのなら、単純に受験生・入学学生の割合だけを合わせるのではなく、もっと総合的に考えなければならない。さらにいえば、男子学生が多い分野に女子枠という狭い・安易な発想だけではなく、「そうではないケース」についての視点が皆無になっていることも気になる。