いじめ隠蔽・助長し加害行為煽ったとして教諭を処分:香川県

香川県教育委員会は2024年6月4日、「いじめ加害者の女子生徒のいじめ行為を把握しながら、隠蔽・助長し煽る発言をした」として、高松市立中学校の男性教諭(26)を懲戒免職処分にした。

報道によると、いじめ事案の対応は以下のようになっているという。

加害者の女子生徒は2023年6月から10月にかけて、同じ学校の生徒から金銭を脅し取るなどのいじめ・恐喝行為を繰り返していた。被害額は十数万円にのぼるとされる。

いじめ事案を認知した香川県教育委員会は2023年11月、「重大事態」と認定し、調査委員会を設置する方針を固めた。

一方で教諭は、加害生徒と2022年頃からSNS上のやりとりがあり、加害生徒のいじめ・恐喝行為を把握していた。しかし加害行為を面白がって、学校側に報告せずに隠蔽し、加害行為を煽るなどしていたとされる。

教諭は調査に対して、「お金を取っていることをいじめだと思わなかった。かばう気持ちがあった」などと話したとしている。

さらに2023年8月頃には、当該加害生徒を勤務時間外に呼び出し、性体験の有無を尋ねたり、性的行為を迫るような不適切発言もおこなっていたとされる。実際にわいせつな行為があったかについては確認されなかったという。

いじめ・恐喝行為を認知していながら、隠蔽し、加害行為を面白がって煽っていたなど、問題外の悪質な行為である。本来ならこれだけでも、厳しい処分に値することはいうまでもないと考えられる。