熊本市教育委員会は2024年1月26日、生徒への暴言を常習的に繰り返したとして、熊本市立中学校の男性教諭を停職2ヶ月の懲戒処分にした。
当該教諭はバレーボール部の顧問で、指導中に生徒の人格を否定するような暴言を繰り返していたという。
少なくとも2022年度より、練習中や試合中に「チキン(弱虫などを意味する英語の俗語)」「ヘッター(下手なセッターという意味の造語)」「しばくぞ」「お前のせいで負けた」などという暴言を、常習的に繰り返したとされる。
また、新型コロナに感染して療養していた部員に対して、「熱中症君」「咳き込み君」などと揶揄し、さらに「なんでコロナにかかっとや」「体調管理ができてない」などとも暴言を吐いた。
部員の1人は退部し、その後授業も休みがちになっているという。
熊本市教育委員会に情報提供があり、事態が発覚した。教諭は指摘された発言のほとんどを認めた上で、鼓舞するつもりだったと主張したという。
また同時期には、部員への平手打ち事案も確認されたが、熊本市教委は「体罰」とは認定せず、「不適切な指導」と判断した。
当該教諭は以前にも、別の学校で指導中の平手打ちや暴言などの事案を起こし、処分を受けた経歴があるという。現任校で暴言を把握した管理職が指導していたが、継続していたともされる。
相当な暴言だというべきものであり、またこのようなものは指導や鼓舞ではなく人格否定だと受け取れる物になっている。処分されてしかるべき案件だという印象を受ける。