「いじめと教師の不適切対応」訴えた訴訟、棄却

静岡県沼津市の私立中学校に通っていた男子生徒が同級生からいじめを受け、教員からも不適切対応を受け、ストレス障害を発症したと訴えて、同級生と学校に対して損害賠償を求めた訴訟で、静岡地裁沼津支部は2024年1月17日、原告の訴えを棄却した。

経過

報道によると、事案の経過は以下のようになっているということ。

当該生徒は、外国籍であることを理由に同級生から暴行を受けるなどした。学校側に相談したものの、担任教諭から部屋に監禁されるなどしたと訴えている。

判決では、加害者の行為について「担任が指導した」「同級生が謝罪した」などとして、不法行為には認定しなかった。また「監禁」の訴えも、「事情聴取と、反省文作成など、教育上最小限の必要な措置」だとして、不法行為には認定しなかった。

原告側は控訴するとしている。

雑感

事案については、報道の内容だけでははっきりしない点もある。しかしながら、報道を読む限り、トラブルとなった事件そのものはあったとした上で、それは不法行為とはいえないと判断したとも解釈できる。