兵庫県相生市の市立看護専門学校で、生徒に対する常習的なパワハラがあったと指摘されている。
毎日放送(MBS)が2024年11月13日、『【独自】「看護師になりたくて入っただけなのに」教員からの"罰"を回避するため『生徒同士で互いを監視』異様な学校生活を生徒らが証言 保護者も怒り「どんな学校なんって」【看護専門学校でパワハラ疑惑】』で報じた。
経過
報道によると、パワハラの経過は、以下のようになっているとされる。
ある教員が、忘れ物や遅刻をした・実習でミスをしたなどの学生に対して長時間の叱責をおこなう、クラス全員の前で謝罪させるなどの行為を、日常的に繰り返していたという。
学生がICレコーダーに、教員の叱責の様子を録音していた。そこには「お前らどういう責任とるんや?取れるんか?責任。いくらパワハラですよと言われようが変わりません私」などと学生を脅すような声が入っていた。
またクラス全員に対して、連帯責任として、掃除などのクラスの雑用を命じる罰を科していた。学生は罰を恐れて、相互監視のような状態に追い込まれたとも訴えている。
学校の宿泊研修では、当時コロナ禍だった元で、マスクなしで出し物を出させられたり、行き帰りのバスでマスクを外して校歌を歌うよう命じられるなどしたとも訴えている。宿泊研修後に、コロナクラスターが発生したともされている。
取材に応じた学生は、不安神経症を発症し、通院しながら生活しているという。
被害訴えを把握した相生市が全学生に調査をおこなうと、半数以上の学生がハラスメントを訴えたという。
相生市は、不適切指導が指摘された4人の教員を、口頭注意処分にした。
雑感
このようなハラスメントはとんでもないことである。
指導と称して、学生の人権を侵害するようなことは、許されることではない。不適切であることはいうまでもないが、単に「不適切」というだけではすまないほど悪質だといってい。
看護学校でのハラスメントは当該校だけの話ではなく、過去にも別のところでも複数起きて問題になっている。そういう体質があるのならば、速やかに是正していくべきである。