北海道小樽市立小学校で2024年4月、新任の教員に一時無免許状態で指導をおこなわせていたことがわかった。
報道によると、経過は以下のような状況である。
市立小学校で欠員が出たことで、2024年3月より、大学を卒業したばかりの新卒の男性を赴任させる方向で調整が進められていた。しかし当該新任教員内定者は、中学校の保健体育科の免許は所持していたものの、小学校教員免許は未取得だったという。
そのため、当該新任教員内定者と関係者は、小学校教員の臨時免許を北海道教育委員会に申請する手続きをおこなっていた。
一方で、2024年3月に退職した前校長が、免許の発行時期が決まる前に、男性に「すぐに赴任してほしい」と訴え、本人と4月に赴任した現校長も了承した。4月8日より、無免許状態で授業をおこなったという。4月15日付で臨時免許が発行されたが、その間におこなった1週間分・計6時間分の授業は「未履修」扱いになったとされる。
無免許授業になってしまったということにもなる。これでは、法令上よろしくないということになっている。一方でその背景には、長年続いている教員の欠員問題、人員不足の問題があると考えられる。根本的なところから考え直さなければならない。