武蔵野東高等専修学校(東京都武蔵野市)に在学していた生徒が、「学校側に謝罪文提出を強要された」ことで理事長を刑事告訴したことに対し、2025年1月に退学処分を言い渡されていたことがわかった。
当該生徒は退学処分時には3年で、2025年春からの大学進学も決まっていたという。生徒側は退学処分取り消しを求めている。
経過
複数の報道を総合すると、事件の経過は大筋で以下の通りのようである。
2024年1月、校則のあり方について、理事長(当時副理事長)が出席して生徒に意見を聴く場を設けたい、希望者は出席してほしいという打診があり、当時2年だった当該生徒も出席して意見を述べた。
しかし当該生徒の発言が、理事長(当時副理事長)にとって気に入らなかったものだとみなされ、学校側は当該生徒に対して、謝罪文の提出を求めた。
生徒は「退学を示唆されて、提出を求められた。不適切な指導だ」と訴えた。その後生徒は、理事長を刑事告訴したという。
しかし学校側は、生徒が3年に進級して卒業間近の時期の2025年1月、退学を通告した。
生徒は一連の措置は不当だとした上で、「大学に合格しており、退学処分になると大学入学資格が失われて進学できなくなることにもつながりかねない」とも訴え、処分の取り消しを求めているという。
雑感
報道の内容は断片的ではあるが、少なくとも、このような行為は教育的指導とはいえないだろう。少なくとも、行き過ぎではある。
続報
- 退学処分受けた生徒の退学撤回:武蔵野東高等専修学校(2025-02-05)