大阪府熊取町の公立小中学校の校長会は2024年12月23日、2025年大阪・関西万博について、町立の小中学校全校で、学校単位での招待事業への参加を見送ることを表明し、児童・生徒と保護者に通知した。
混雑が予想され、児童・生徒の安全面に支障が出ることが懸念されるとしたこと。教員の下見が2025年4月以降になり十分な準備ができないと判断したこと。引率の際の安全面への対応や、昼食場所の確保などの状況が懸念されること。見学するパビリオンと見学時間帯が指定されることになっているが、会場までのバスが遅延した場合の対応などが不透明で不安があること。これらの理由を挙げ、安全に引率するのは困難だとして、教育委員会との協議の上で見送りを表明した。
維新府政の大阪府が主導している無料招待事業ではあるが、熊取町のみならず府内の自治体で、保護者や引率を担当する現場の教職員からは同様の不安と懸念が出されている。これらの不安と懸念について、大阪府は十分に対応できていないということにもなる。
やはり、万博ででの無料招待事業についてはずさんなもので、このような対応がされるのはやむを得ないだろう。